目次
1.最近よく聞く「インフルエンサーマーケティング」とは?
2.基本情報と普及の背景
3.インフルエンサーマーケティングが効果的な活用場面
4.考えられるリスクと具体的な対策
5.まとめ
1.最近よく聞く「インフルエンサーマーケティング」とは?
「インフルエンサー」とよばれる人たち。
ここ数年、一気にテレビやメディアなどで取り上げられるようになりました。
どこかで目にして、興味を持っている方も多いのではないのでしょうか?
ただ一方マーケティング手法にも流行りがあり、あまり効果的ではない手法がよくでてくること事実。
企業としてお金をかけて取り組むのであれば、成果を出すことは必須条件ですよね。
今回ご紹介するインフルエンサーマーケティングも効果的につかえば、きちんと成果がでる手法の1つです。
ここでは導入にあたって、その仕組みと注意すべきことをお話しします。
2.基本情報と普及の背景
インフルエンサーマーケティングとは、”インフルエンサー”とよばれる特定のコミュニティ内で影響力をもっている人物を通して商品をPRしていく手法です。
企業から消費者へ直接的に商品を宣伝するのではなく、その間にインフルエンサーとよばれる人物がはいり、両者をつなぐ役割をします。
インフルエンサーの多くは、SNS上で多くのフォロワーを抱えている人や特定の芸能人です。
簡単にいえば、影響力を持つ人物に”口コミ”をおこなってもらうのがインフルエンサーマーケティングです。
インフルエンサーが商品を紹介することで、売り込み感がなく自然にPRできることや、ユーザーの信用度が高く成果に結びつきやすいなどのメリットがあります。
また多くのユーザーに一度にアプローチでき、バズ効果も期待できることから、近年では人気のマーケティング手法となっています。
そのインフルエンサーマーケティング誕生の背景には、SNSの普及があります。
スマートフォンの登場とともにTwitter、Facebook、Instagramなど多くのSNSが普及し、サービスを利用する人も増えました。
SNSの利用が進むと、個人が情報を発信し、他人の投稿を見えるようになりました。
そしてその投稿や発信している情報が人気であれば、多くの人に見られることになり、影響力をもった人物が誕生します。
それが”インフルエンサー”であり、インフルエンサーマーケティング誕生のキッカケでもあります。
3.インフルエンサーマーケティングが効果的な場面
多くの企業がとりいれているインフルエンサーマーケティングですが、具体的にどういった場面で使われているのか、その事例をいくつかご紹介します。
・イベントの告知
新しいイベントや期間限定のイベントができたときに、SNSをつかってPRします。
イベントにおいてもっともインパクトが強い部分を切り出し、”インスタ映え”する写真をInstagram上で投稿。
たとえば東京ディズニーランドでは、シンデレラ城のライトアップを背景にした写真や、季節限定イベントの写真などがよく拡散され、話題となっています。
・アプリ紹介
ゲームアプリやマッチングアプリなどを利用し、その使い方や面白さなどを体験レビューします。インフルエンサーであるYouTuberを起用し、おもに動画コンテンツで紹介されるケースが多いです。
ユーザーにとっては、実際のゲームの雰囲気やオススメポイントが明確になるため、興味関心をひきやすくなります。
・新商品の拡散
新商品のプロモーションに利用されます。
とくにファッション系や美容系で多く、読者モデルや芸能人にサンプリング商品を渡し、コーディネート写真や使用感をSNSにあげてもらうことで拡散。
あこがれの人物が使用していれば、「かっこいい」「かわいい」といった感情を呼び起こしやすく、商品の購入につながります。
・ブランディング
新商品の拡散とリンクする部分もありますが、とくにブランドイメージを高めることに重点をおきます。ターゲット層にとって”あこがれの人物”に商品PRを依頼し、「あの人が使っているブランド」というイメージを形成します。
同じくファッション系や美容系で多くなっています。
4.考えられるリスクと具体的な対策
ここまでメリットを強調してきたインフルエンサーマーケティングですが、多くのメリットと同時に一定のリスクもはらんでいます。
1、ステマと間違われる
「ステマ」とよばれるステルスマーケティングに間違われるリスクがあります。
ステルスは「隠密」や「こっそりおこなう」という意味で、ステルスマーケティングは企業からお金をもらって商品を紹介しているにもかかわらず、あたかも普段から利用しているかのようにPRすること。
できるだけ自然に紹介しようとするあまり、PRであることをきちんと明示せず消費者にステマと勘違いされてしまうケースがあります。
ステマによって消費者は、「インフルエンサーが普段から利用しているオススメ商品と思って購入したら、実際はお金をもらってPRされた商品だった」という体験をします。
このステマ発覚時、その「商品」だけでなく、会社、インフルエンサー、業界全体に対して不信感がうまれます。
インフルエンサーマーケティングではきちんと「お金をもらってPRしています」ということを明示することが大切です。
SNS投稿時、ハッシュタグに「#PR」といれる。
動画冒頭で「〇〇企業から依頼をうけました」と告知してもらう、などの配慮が必要です。
2、ブランドイメージが下がる
インフルエンサーによって、自社のブランドイメージを下げるPRとなる可能性があります。
たとえば「高級感」をウリにしているファッションブランドなのに「高校生に人気のある読者モデル」を選定してしまい、安っぽいイメージになる。
また別のケースでは、インフルエンサーとのすり合わせができておらず想定外の使い方や紹介がおこなわれ、アプローチ層がかわってしまうケースなど。
インフルエンサーの選定は単純に、フォロワーの数で判断するのではなく「アプローチしたい層にどれだけ信用されているか」という基準をもつことが大切です。
極端にいえば100人しかフォロワーがいなくても、熱狂的なファンでその半分が購入すれば50人です。
1万人のフォロワーがいて、10人しか購入されないケースよりも、圧倒的に費用をおさえ効果的にプロモーションをおこなうことができます。
またPR前にインフルエンサーときちんと方向性のすり合わせをおこなうことで、意図した商品プロモーションをおこなってもらうことも大切です。
5.まとめ
インフルエンサーマーケティングはSNSが普及した現代だからこそ、誕生したマーケティング手法であるといえます。
モノがあふれかえる現代において信用できる人物からの口コミは大きなアドバンテージです。
ぜひ積極的に活用を検討されてみてはいかがでしょうか。