目次
1.アフィリエイトとは?
2.アフィリエイトの仕組み
3.成果報酬型の課金方法について
4.ASPについて
5.まとめ
1.アフィリエイトとは?
アフィリエイトとは、Web広告の種類の1つです。
イメージでいえば、完全歩合制の広告代理店を使った広告出稿です。
自社で何かを行うのではなくアフィリエイター(広告を提携する人)とよばれる代理店にまかせて、そこからユーザーを集客します。
具体的には、アフィリエイターは各メディア(Webサイト)を保有しており、そこで商品のプロモーションが行われます。
例えば、1人のユーザーが
「今よりも血糖値を下げる方法が知りたい」と考え、検索エンジンを使って検索を行います。
すると、健康関連の情報がまとめてあるサイトやブログにたどり着きます。
そこでは、血糖値の下げ方やその他の健康情報に合わせて
「血糖値を下げるサプリメント」として特定の健康サプリメントが紹介されているようなことがあります。
そこで意図的に商品を紹介してもらうのが、まさにアフィリエイト広告です。
2.アフィリエイトの仕組み
アフィリエイトは、紹介ビジネスであり、三者の関係で成り立っています。
広告主、アフィリエイター、ASP。
アフィリエイターは、広告主と提携して実際にサイト上で商品を紹介する人です。
ASP(Affiliate Service Provider)は、そのアフィリエイターを束ねている代理店です。
通常、広告主が広告を出稿する手段は、次の2つです。
・自分で直接、メディア(webサイト等)に交渉して出稿する
・広告代理店に依頼する
アフィリエイトは広告代理店に依頼するイメージに近いですが、
依頼した代理店(ASP)のさらにその先にアフィリエイターがいます。
アフィリエイト広告を行うには、
各アフィリエイターと広告主をつなぐ「ASP」に登録するのが一般的です。
広告主は、そのASPを使って各アフィリエイターに自社商品を紹介してもらい、
広告主が定めるコンバージョン(商品が売れる、資料が請求されるなど)があったときに報酬を支払います。
3.成果報酬型の課金方法について
アフィリエイトは、成果報酬型(完全歩合制)の広告です。
つまり一部の広告であるように、表示された回数や期間のみで課金されることはありません。
広告主が定めたコンバージョンが達成された場合にのみ、課金が発生します。
では、どのようにコンバージョンを判断しているのでしょうか?
ここでは具体例として、ある健康サプリメントを販売している会社Aを例にします。
会社Aは健康サプリメントを販売しています。
商品『サプリメントB』
・売価:5,000円
・利益:4,000円、
・アフィリエイト報酬価格:1,000円
商品が売れてアフィリエイターに報酬を支払うまでの基本的な流れは、以下です。
1.会社AがASPを通してアフィリエイターと提携を行う
2.アフィリエイターが保有の自サイトで商品を紹介する
3.ユーザーがアフィリエイターのサイトに流入し、サプリメントBを紹介しているリンクから商品を購入する。
4.広告主が成果を承認する。
商品を紹介するリンクには、アフィリエイターごとに専用のIDやコードが埋め込まれています。
それを見てASPや広告主がどのサイトからのコンバージョンかを判断しており、コンバージョンがあったサイトの運営者に対して広告主から報酬が支払われます。
また同時に、不正クリックや重複購入などもチェックし、正当性を判断した上で成果を承認します。
実際にこちらの例の場合、1000円がアフィリエイターへ支払われることになります。
またそれに加えて、ASPへ一定の手数料がかかるケースがほとんどです。
4.ASPについて
ここまで説明したように、アフィリエイトでは基本的にASPを通して商品を紹介する各アフィリエイターと提携を行います。
支払いのやり取りやシステム管理などもASPが行っています。
また実際にASPに登録して広告を出稿すれば分かりますが、
アフィリエイターは100や1000以上もある商品から好きなものを選んで、紹介したいと思った商品のみ各広告主と提携します。
つまり、単純に登録しただけでは勝手に売れるようにはなりづらいのがアフィリエイト広告です。
よくある事例ですが、
・通販サイトを立ち上げれば、そのままWebサイトか商品が売れると思っている商店
・路面店を出店し、味がよければ勝手にお客様が集まると思っている飲食店
当たり前ですが、『集客』を行わないと、お客様は来ません。
つまり、集客するための工夫が必要です。
ASPでは、各案件の提携を促進するキャンペーンの企画や、業界のWebセミナーの開催など、売るための仕掛けづくりを行っています。
そして、ASPごとに得意不得意の案件があるため、自社の商品からどのASPを選ぶかは非常に重要です。
ここでは代表的なASPをいくつかご紹介します。
■A8
アフィリエイトにおいて最も有名なASPです。
2018年6月時点で、アフィリエイター数は240万超えています。
案件数が最も多く、ジャンルも幅広くあつかっているため、アフィリエイトをする際には最初に検討すべきASPといえます。
■afb(旧アフィリエイトB)
美容系の案件や物販系の案件が多いです。また、報酬単価が高く設定されているケースが多いです。
アフィリエイターにとっては、報酬の振込間隔が他ASPに比べて短いことや、小規模サイトでも担当者がつきやすいなどの点から、ASPの満足度調査で4年連続1位となっています。
( ※2018年アフィリエイトカンファレンス調べ)
つまりそれだけ、広告主にとっても登録すれば提携される可能性が高い、といえるASPです。
■アクセストレード
2001年から10年以上の運営実績があるASPです。
サイト数は37万以上、規模的には中堅です。
金融・保険、EC、エンタメ(ゲーム)などの案件に強く、それらの商品をアフィリエイト予定の場合は、推奨されるASPです。
■バリューコマース
最も運営歴の長いASPであり、ここにしか登録されてない案件やアフィリエイターも多いです。
提携サイト数も70万以上あり豊富です。
ただ老舗ということもあり、Yahoo!ショッピングや楽天市場、Amazonなど大手の広告主も登録しています。
広告主が新たに登録を検討する際には、アフィリエイターに選ばれる仕組みづくりが特に重要なASPといえそうです。
5.まとめ
いかがだったでしょうか。
Webマーケティングにおいて、成果を上げるための施策は様々です。
リスティング広告、SEO、メルマガ、…etc。
その中でもアフィリエイトは、
一度軌道に乗せることができれば、ある程度放っておいても成果が上がる施策の1つです。
自社のターゲットについて考え、どこに注力すればいいのか(どの広告を出せば集客できるのか)をしっかり判断することが大切です。
既存の広告手法に限界を感じているような場合は、次なる施策をして掲載を検討をしてみても良いかもしれません。