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スマホ時代の定番広告。動画広告市場の変化と普及の背景

目次

1.動画広告市場の成長とその背景

2.スマートフォンにあわせた「魅せ方」の工夫

3.動画広告が掲載できるWEB広告の媒体

4.Youtube広告のユーザー心理に合わせた広告枠の変化

5.まとめ

 

1.動画広告市場の成長とその背景

最近名前を聞くことの多い動画広告。導入を考えている担当者の方も多いのでは?

 

ただ同時に、「動画広告って本当にニーズがあるのかよくわからない・・」という声もよくお聞きします。そこで今回は、「動画広告市場は実際にニーズがあるのか?」についてお話しします。

 

動画広告市場についてですが、とてつもないスピードで成長しています。

 

 

引用元:サイバーエージェント 『国内動画広告の市場動向調査』

 

 

2017年にサイバーエージェントがデジタルインファクトと共同で発表した『国内動画広告の市場動向調査』によると、2017年に1,374億円だった動画広告費が、2019年には2,000億円を越え、2020年には2,744億円まで達する見込みです。

 

つまり約3年で、2倍の成長です。

とくにその成長背景として、「スマートフォン広告の成長」が大きいといわれています。

 

デバイス別でみた場合、PC広告は2割ほどしかなく、そのほとんどがスマートフォン広告です。

スマートフォン広告では、2017年時点で1,096億円だった広告費が、2020年には2,353億円になっています。

 

これはユーザーの”スマートフォンによる動画視聴が加速している証拠”でもあるでしょう。

 

ではなぜ、動画視聴が加速しているのか?

それは、「時代に合わせて動画が変化してきているから」だと考えられます。

 

2.スマートフォンにあわせた「魅せ方」の工夫

動画広告の配信媒体は時代とともに増えており、現在ではユーザーのニーズを確実にとらえています。

そして増加している背景には、「ニーズに合わせた動画フォーマットの変化」があるといえるでしょう。

 

動画フォーマットの種類には、YouTubeなど動画配信サービス上で再生されるインストリーム広告と、Webサイトの一部の枠に動画広告枠を出稿するアウトストリーム広告があります。

そしてこのどちらもが、時代とともに変化してきています。

 

インストリーム広告では、「動画時間の短縮」が進んでいます。

むかしは動画広告といえば、30秒ほどの長さで動画を配信するのが一般的でした。

ただ動画コンテンツが広がるにつれて、「いかに視聴者に負担をかけないか?」との考え方が広まったことや、長い尺で配信しても途中でスキップされてしまうことなどから現在では6秒ほどの比較的短い動画広告が主流となってきています。

 

一方アウトストリーム広告では、「SNSユーザーによるインフィード広告の視聴増加」があげられています。

インフィード広告は、Web上のコンテンツやアプリ内に自然に溶け込んだ形で配信される広告。

動画型のインフィード広告の場合、TwitterやFacebookなど”SNSのフィード内”で配信されるのが一般的です。

 

総務省が発表している『情報通信白書 第1節スマートフォン社会の到来』によると、2016年時点でSNS利用率が71.2%となっており、とくに20代では97.7%がFacebookやLINEなど、いずれかのサービスを利用していると言われています。

 

 

引用元:総務省 平成29年版 情報通信白書 第1節スマートフォン社会の到来

 

 

またスマートフォンユーザーの拡大から、SNS利用者数も今後さらに増加していくことが考えられています。

 

つまり「SNSユーザーの増加にともない、そのニーズに合わせたインフィード広告が増加している」というのが現状です。

 

3.動画広告が掲載できるWEB広告の媒体

ここまで動画広告の成長についてお話しをしてきましたが、具体的にその配信媒体にはどのようなものがあるのでしょうか?

 

・YouTube

もっとも有名で、再生回数の多い動画広告媒体です。

10代~50代あたりの幅広い年齢層をターゲットとすることが可能。

ただ基本的に動画視聴を目的としているので、Webサイトへの誘導を考えるには少し工夫が必要です。

 

・Facebook

フィード内で自動的に再生される動画広告が配信できます。

通常のFacebook広告と同様に、ターゲットを非常に細かくセグメントできることが特徴です。

 

・Instagram

フィード内、ストーリー内で動画が再生されます。

おもに20代~30代の流行に敏感な層が利用しています。

直接的に反応を求めるような動画ではなく、ブランティングやイメージ形成など、雰囲気を伝える動画広告が媒体イメージに合っているといえるでしょう。

 

・Twitter

Instagramと同じくタイムライン上に表示され、比較的若い層が利用しています。

ただTwitterの場合は、”おしゃれなモノ”ではなく”おもしろいモノ”が求められています。

若い世代にうまくマッチするコンテンツであれば、驚くほどの速度で拡散されていくのが特徴です。

 

・LINE

タイムライン内とLINEニュースの広告枠内に配信されます。

日本ではSNSの中でもっとも利用率が高く、ほかのSNS媒体ではリーチできないユーザーに対して配信を行えることが特徴です。

他の媒体と組み合わせて利用することで、より多くのユーザーへアプローチすることができます。

 

・YDN(Yahoo!ディスプレイネットワーク)

Yahoo!の指定広告枠へ配信可能です。

Webサイトでいえば国内最大であるYahoo!で配信することができるため、「SNSは利用しないけど、インターネットは使っている」というようなターゲット層に向けてアプローチすることが可能です。

 

4.Youtube広告のユーザー心理に合わせた広告枠の変化

ここまで、各種配信媒体をご紹介しました。

それぞれに特徴はありますが、実際のところ現在ではYouTubeこそが動画広告市場の大半を占めています。

 

YouTube総研が発表している動画広告の市場シェア調査では、市場の68.8%がYouTubeとなっています。

そんな代表的な動画広告媒体であるYouTubeですが、時代にあわせて動画フォーマットが変化してきているのが大きな特徴です。

 

変化として最近のYouTubeでは”短い動画広告”が主流になっています。

これは、バンパー広告とよばれるもの。

6秒しかない動画で、スキップできない動画広告です。

 

以前は、TrueView広告とよばれるものが一般的でした。

動画自体は1分やそれ以上あり、動画視聴前に5秒ほどでスキップ設定できるもの。

また15秒~30秒の動画で、強制的に視聴させるタイプのもの。

 

ただこれではユーザーの利便性が悪く、出稿企業にとってもほぼ広告がスキップされてしまうのが難点でした。

そこで最近では、もとから短い構成で動画をつくり配信するバンパー広告の活用が推進されています。

 

YouTubeは視聴者の利便性を第一に考えており、市場シェアも大きい存在です。

動画フォーマット自体は各媒体で多様化していますが、その中でもYouTubeは動画広告市場のデフォルトスタンダードになりつつあります。

 

5.まとめ

今回は動画広告についてお話ししました。

 

現在、Web広告の中でもっとも勢いがある広告の1つが動画広告です。

その特徴と出稿できる媒体について把握し、新しいアプローチ手段の1つとしてぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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