
Criteo広告とは日本のオンラインユーザーの92.6%にリーチすることができる、日本でCriteo広告を見たことがいない人はいないと言われるほどの広告媒体です。
あなたがネットでショッピングをしたあとに、別のサイトで“さっき見た商品”の広告が表示されたことはありませんか?実は、それこそがCriteo広告の仕組みです。Criteoは、ユーザーの閲覧履歴や興味関心をもとに、ひとりひとりに合った広告を自動で表示する「パーソナライズド広告」です。つまり、ただ多くの人に見せるのではなく、“今その人が欲しいかもしれない商品”をタイミングよく届けるのが特徴です。
この記事では、そんなCriteo広告の基本的な仕組みや、どんな効果が期待できるのかなどをご紹介いたします。これからネット広告を学びたい方や、Criteo広告って聞いたことはあるけど、どんなものなんだろうと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
(2025年10月31日に執筆しているので、画面の操作手順が変わっている可能性がございます)
・Criteo広告とは
Criteo広告とは、ディスプレイ広告のみを配信できる広告サービスであり、中でも一度サイトを訪れたユーザーに再び広告を表示する「リターゲティング広告」として広く知られています。最大の特徴は、広告の内容がユーザーごとに動的に変化する点です。これは、Criteoがユーザーの行動履歴や閲覧データをもとに、蓄積された膨大なデータをもとにした独自のアルゴリズムによってひとりひとりに最適な商品や情報を自動で表示する仕組みを持っているためです。
・Criteo広告の仕組み
まずは、有名な既存ユーザーに向けたリターゲティング配信について、どのようにCriteo広告がユーザーの行動履歴を得てリターゲティング配信を可能にしているのか仕組みについて解説いたします。
〇リターゲティング配信
リターゲティング広告とは、一度Webサイトを訪問したユーザーに対して再び広告を配信する仕組みです。
Criteo広告では、サイト内に設置したタグからユーザーの行動データを取得し、あらかじめ登録されたデータフィードの中から、そのユーザーに最適な商品を自動的に選び出して表示します。
例えば、お菓子のオンラインショップで「チョコチップクッキー」を閲覧したユーザーには、同じ商品である「チョコチップクッキー」や同じカテゴリの「アーモンドクッキー」や「バタークッキー」など、関連性の高い商品がCriteo広告として表示される、といったイメージです。
〇新規配信
前述のとおりCriteo広告ではリターゲティング配信に強みを持っていますが、サイトに訪問したことのない新規ユーザーへの配信も行うことが可能です。
これは Criteo Customer Acquisition(クリテオ・カスタマー・アクイジション)、通称「CCA」と呼ばれるメニューで実施することが可能です。
CCAでは、Criteoの計測対象となる膨大なサイト上で収集されたユーザー情報をもとに「ユーザープロファイル」が生成されます。
このプロファイルを活用し、見込み顧客となる可能性を分析・判定したうえで、関心が高いと推定されるユーザーに対して関連性の高い商品やカテゴリの広告を配信します。
(ユーザープロファイルによって特定される情報)
・対象業種のサイトを最後に訪問した期間
・訪問済みの広告主のサイト
・頻繁に閲覧している商品カテゴリ
・訪問頻度の高い配信面
・Criteo広告の導入メリット
①膨大なデータ量
Criteo広告では、世界中の1日7億人以上のアクティブユーザーの行動データ――「どのデバイスで閲覧したか」「商品をカートに入れたか」「どの商品をいくつ購入したか」など――を蓄積しています。これらのデータをリアルタイムで学習・解析することで、より精度の高いターゲティング広告の配信が可能となっています。
②バナーの自動生成
通常、バナー広告を配信する際には、サイズや種類ごとに複数のバナーを用意する必要があります。
しかし、Criteo広告ではその手間がかかりません。
「データフィード」と呼ばれる商品情報をまとめた表からデータを読み込み、商品画像・リンク先URL・価格などを組み合わせて、最適なバナーを自動生成してくれます。(コラージュしてくれるイメージ)
この仕組みにより、バナー作成にかかる時間やコストを大幅に削減でき、効率的な広告運用が可能になります。
③配信面の豊富さ
Criteo広告は、GoogleやMetaをはじめ、Yahoo! JAPANや食べログなど、数多くの媒体に広告を配信することができます。これにより、日本国内のインターネットユーザーの 約92.6% にリーチすることが可能です。
特に、月間ページビュー数が 約830億 にのぼる(参照元:https://s.yimg.jp/images/listing/pdfs/yj_mediaguide.pdf)Yahoo! JAPAN のトップページにも掲載できる点は大きな強みです。
Yahoo! トップに配信できる広告媒体は限られているため、Criteo広告の配信面の広さと柔軟性が際立っています。
④CPC(クリック単価)の安さ
Criteo広告のCPCは通常20円から30円程度になります。この価格はYahoo!ディスプレイ広告やGoogleディスプレイ広告などと比較しても低い傾向があります。CPCが低いと同じ予算でも多くのクリック数を得ることができ、効果的にターゲットにリーチすることができます。
・Criteo広告でできるターゲティング
前述したようにCriteo広告はリターゲティング広告として有名ですが、リターゲンティング以外にも下記のとおり、ターゲティングが豊富に用意されています。

表のとおり、大きく3つの枠組みによってターゲティングが分かれており、まずは大枠の種類を選択し、その後細かいターゲティングである広告メニューを選ぶという流れになっています。
・リターゲティング:広告主のサイトに1度でも訪問経験のあるユーザーに対しての広告
・プロスペクティング:顧客になる見込みの高い新規ユーザーに対しての広告
・カスタム:時間・年齢・場所など条件を自由に組み合わせられる広告
・Criteo広告の相性がいい商材
Criteo広告は幅広い業種で成果を上げていますが、特に商品数が多く、AIによるデータ分析と最適化を活かせる業種との相性が非常に良いとされています。
出稿する商品点数に明確な下限はありませんが、Criteo広告の特性を最大限に発揮するためには10点以上の商品点数での配信が推奨されています。
たとえばコスメ業界では、同じカテゴリ内でもブランドや成分、価格帯などが多様で、ユーザーの嗜好が細かく分かれています。
Criteo広告は、過去の閲覧や購入データをもとに、ユーザーごとに最適なブランドや商品ラインをレコメンドできる点が大きな強みです。
コスメ以外にも、アパレルや求人、旅行などの業界でも高い効果を発揮します。
〈Criteo広告と相性の良い商材例〉
①商品点数の多いアパレル
②ブランドや価格帯の異なる商品の多いコスメ・美容業界
③ 求人件数の多い求人情報サイト
④旅行先や宿泊施設などが豊富な旅行・レジャー業界
これらに限らず、商品数やメニューが多い商材であればあるほど、AIの学習が進みやすく、データ分析による広告最適化が期待できます。
・Criteo広告の配信における注意点
Criteo広告を配信するにあたって注意すべき条件が二点あります。
- ①直近30日間のユニークユーザー数が4万人以上
- ②最低出稿金額62万5000円(弊社手数料込)
まず、広告を出稿するサイトの直近30日間のユニークユーザー数が4万人以上である必要があります。
事前掲載可否の審査でGoogle AnalyticsやSimilar webなどでユニークユーザー数が確認できるデータ(キャプチャーなど)を送付する手順となっています。
※季節変動等は考慮されないため、一時的でもユニークユーザーが直近30日間でユニークユーザーが4万人以上であれば審査を依頼することが可能
また、申し込み時の最低出稿金額は62万5000円(弊社手数料込)となっております。ただし、消化期間に制限はありません。
・まとめ
今回の記事では、Criteo広告の基本的な仕組みや特徴、そして運用時に押さえておきたいポイントについてご紹介しました。
Criteo広告は、世界中の7億人以上のユーザー行動データをもとに、AIがリアルタイムで学習・最適化を行うパーソナライズド広告です。
ディスプレイ広告でリターゲティングだけでなく新規ユーザーへの配信にも対応しており、データフィードを活用することでバナーを自動生成し、効率的な広告運用が可能になります。
また、アパレル・コスメ・求人・旅行など、商品数が多くAI分析の効果を活かせる業種との相性が良い点も特徴です。
配信には一定の条件がありますが、条件を満たせば高い費用対効果を期待できます。今回ご紹介した内容を参考に、Criteo広告の強みを最大限に活かした広告運用を目指していきましょう。
 
							 
							 
							 
							 
							 
							 
							 
							 
							