目次
1.Googleショッピング広告とは?
2.リスティング広告(検索連動型広告)との違い
3.楽天やアマゾンなどのモールとの比較
4.どのような商材が向いているか
5.まとめ
1.Googleショッピング広告とは?
Googleショッピング広告は、一部の商材を扱う事業者にとって非常に費用対効果の高い広告です。
もしあなたの会社がWebマーケティングに力を入れていたら、「うちの会社はリスティング広告をやって成果が出ているから大丈夫だよ」なんて思っていませんか?
今回は、そんなあなたの会社にこそ検討していただきたい広告のお話です。
Googleショッピング広告(旧:商品リスト広告)は、Googleが提供している広告の1つで、検索連動型の広告です。
ユーザーの検索キーワードに合わせて、商品画像付きの広告を表示します。
表示はPCの場合、検索結果画面の右側。
もしくは画像、ニュースなど表示タブの切り替えにある「ショッピング」タブのところで表示されます。スマートフォンの場合、検索結果の上部に「Googleでの商品検索」という形で表示されます。
Googleショッピング広告は、商品画像を使って訴求するタイプの広告であり、ECサイトを持っていてインターネット上で販売を行っているような企業向けのものです。
また他の広告でも一部使用されますが、Googleショッピング広告では「データフィード」を使って広告を出稿します。
データフィードとは、広告を出稿するときに自社の商品データや登録データを配信媒体のフォーマットに変換する仕組みです。簡単にいえば、検索キーワードと広告の登録情報をつなげるもの。
データフィードを活用すれば、検索ユーザーの興味により近い形で柔軟に広告を出すことが可能になります。
たとえば、「地名 + 特定ワード」での検索に対して、それぞれの地名に合わせた広告を表示。
「東京 スイーツ」で検索 ⇒ ”東京のおすすめスイーツ10選”。
「大阪 スイーツ」で検索 ⇒ ”大阪のおすすめスイーツ10選”。
こちらは、2本広告を登録するのではなく実際は、「{timei}のおすすめスイーツ10選」のような形で登録しておくことで、{timei}の部分が動的に広告内容を変化させます。
Googleショッピング広告の場合、このデータフィード情報を登録しておくことで、Google側でユーザーニーズをくみとり、ユーザーにとって最適な広告を表示します。
2.リスティング広告(検索連動型広告)との違い
ここまでお話した中で「検索連動型広告ってリスティング広告と何が違うの?」と思われたかもしれません。
ここでは、リスティング広告との違いについてお話しします。
Googleショッピング広告は以下の3つで違いがあります。
1.テキストと画像
2.占有面積
3.出稿難易度
1、テキストと画像
最大の違いは、「画像の有無」です。
どちらも検索キーワードに連動し、広告を表示する点では同じですが、Googleショッピング広告の場合、商品画像を表示させることができます。
テキストだけのリスティング広告に比べ、視覚的に商品をイメージできることは購入に対するイメージに何倍もの差がうまれます。
2、占有面積
2つ目は、占有面積です。
とくにスマートフォンの場合、検索結果を表示したときの画面に対して、広告を表示している面積の割合が非常に大きくなります。
画面をスクロールする前、検索画面のファーストビューには、ほぼショッピング広告しか表示されていません。
基本的にリスティング広告より上に表示されるので、もっとも目につきやすい広告といえます。
3.出稿には専門知識が必要
ここまでGoogleショッピング広告のメリットばかりでしたが、出稿はリスティング広告に比べて少し難しいといえます。
特徴の部分でもお話ししましたが、Googleショッピング広告は「データフィード」という仕組みを考慮する必要があります。
こちらは、規定の仕様でCSVを作成し、商品情報を登録すればよいのですが、ECサイトで使用しているカートシステムと連携されていないケースも多くあります。
その場合はデータフィード内容を自分で把握して、カートシステムと広告登録情報をひもづけしますが、この作業が非常に複雑。
実際に登録作業を行うと、うまく変換できないケースや、思っているように表示されないことも多く発生してしまいます。
3.楽天やアマゾンなどのモールとの比較
Googleショッピング広告はEC事業者のための広告だとお話しました。
ECサイトを運営している場合、楽天やアマゾンなどの大手モールに出品していることも多く、そのモールごとに広告も存在しています。
ではGoogleショッピング広告は、そのようなモールと比べたときにどのような点でメリットがあるのでしょうか?
1、自社サイトに流入させることができる
まずはユーザーの流入先のちがいです。
モールで広告出稿や何か施策をおこなっていても、流入先は各モール内の自社ページです。
一方Googleショッピング広告を使ってユーザーが流入するのは、自社のECサイト。
「モールでも、ユーザーがきてくれるのだからよいのでは?」と思われたかもしれません。
モールを使って販売をおこなうことは、以下のようなデメリットがあります。
・購買情報を再利用できない
・ブランディングにつながらない
・販売手数料がかかる
モールと自社サイトはよく、「百貨店と路面店のちがい」にたとえられます。
百貨店には多くのお店がテナント入りしており、お客さんは「三越伊勢丹」や「阪急百貨店」など、”〇〇百貨店”というブランドを求めて訪れます。
この百貨店はWebでいえば、「楽天」や「アマゾン」とったブランド。
実際、〇〇百貨店のA店にきたお客さんは、”〇〇百貨店のお客さん”になります。
つまり、楽天やアマゾンといった百貨店にきているユーザー(お客さん)は、各モールのお客さんです。
購買情報も勝手に利用できなければ、ブランディングにもつながりにくい。
そして、販売手数料もかかってしまいます。
2、ユーザーにより早くアプローチできる
つぎにアプローチのちがいです。
通常、Web上でなにかモノを買おうとするとき、どのような手順を踏みますか?
多くのユーザーは検索エンジンで「スイーツ ギフト」などと検索するはずです。
そうしたとき、モールで買うためにはまず、”各モールへ流入”しないといけません。
楽天であれば、楽天市場のA店へ入るためにまず、楽天市場をクリック。アマゾンのB店であればアマゾンをクリック。
しかしGoogleショッピング広告の場合は、Googleの検索結果上にそのまま広告が表示されています。
つまりユーザーからすれば、わざわざ楽天やアマゾンのページにいく前に、検索結果を表示している画面上で広告を見て商品の購入を検討することができます。
同じジャンルの商品購入を検討する場合、「先に見た商品」というのはユーザーの印象に非常に残りやすいため、メリットになります。
4.どのような商材が向いているか
Googleショッピング広告は、商材によってはメリットを出しやすい広告だとここまでお話ししてきました。
では実際、どのような商材がGoogleショッピング広告に向いているのか。
それは、「視覚的にユーザーに訴求できる商品」です。
Googleショッピング広告の大きな特徴は商品画像を使って広告を出せることです。
ECサイトで購入できるような物販商品であることは前提条件ですが、それに加えてユーザーの心理に「これを食べてみたい!」「これを買ってみたい!」と思わせるような商品。
たとえば、
「湯気がたっていてスープが光っており、おもわずヨダレが出てきそうなラーメンの画像」。
「あこがれのモデルが着用して、ポーズをきめているコーディネート画像」。
これらをみたときユーザーはどのように感じるでしょうか?
少しでも心を動かすことができれば、それは視覚で訴求できる商材であり、広告として向いています。
現状、食品やアパレルなどの広告が多く出稿されています。
それは、ユーザーの目にとまりやすい商材の1つだからです。
ただこれ以外の商材でも、「自社がもっている商材の中で、ユーザーの目をひきやすいものはどれか?」と考えることが大切です。
またリピーターのついている商品は、リピートユーザーが検索したときにすぐに画像で見つけることができるので、クリック率や成約率が高くなる傾向があります。
5.まとめ
いかがでしょうか。
Googleショッピング広告は、EC事業者にとって費用対効果の高い広告で、人気も日々高まっています。
ただ現状、そのメリットを知りながらも出稿していない広告主が多くいます。
なぜならお話したように、フィード情報や運用管理の複雑さから、出稿するのが難しいためです。
もし興味をもたれた場合は、ぜひ一度広告のプロにご相談することをおすすめします。